体外衝撃波治療とは
衝撃波を患部に照射する新しい治療法です。
ヨーロッパを中心に普及し、足底腱膜炎や腱付着部炎などの多くの疼痛疾患の除痛を目的とした治療に応用されています。欧米ではスポーツ選手や中高年を中心に、低侵襲で安全かつ有効な治療法として使用されています。
対象となる疾患
腱の炎症:足底腱膜炎、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)、アキレス腱炎、石灰性腱炎など
骨折:疲労骨折、骨折治癒不全、早期の骨壊死
スポーツ障害:野球肘、膝蓋腱炎、腰椎分離症、シンスプリント、オスグッド病、シーバー病など
治療方法
患部に対して治療器を当て、機器から発生した衝撃波を照射します。
治療にかかる時間は約10分です。
治療の開始時には痛みを感じることがありますが、衝撃波を当てているうちにだんだん痛みが軽減し、治療終了時には痛みは軽くなります。
組織が再生するまで1週間程度は治療部位を休ませる必要があります。

治療の特徴
即時除痛効果:痛みの原因となる自由神経終末を減少させ、その場で痛みが和らぎます。
組織修復効果:幹部の血流改善効果および血管新生を促進する成長因子の産生が起こり組織修復が促進されます。
当院の衝撃波治療
当院では収束型と拡散型、2種類の体外衝撃波疼痛装置を導入し患者様の疼痛治療に用いています。
収束型は主に自費診療(一部保険適応)、拡散型はリハビリテーション(保険診療)の中で行います。
収束型:患部に集中して衝撃波を加えられる為、損傷部位に治療効果の高い治療となっています。
拡散型:当てた部位から広がるようにして衝撃波を加える治療方法です。広範囲の治療が出来るため筋肉をほぐす効果があります。一方衝撃波のエネルギーは拡散して低くなるため、治療効果は集束型と比較し低くなります。
左:収束型 右:拡散型
それぞれの特徴は以下の通りです。
集束型 | 拡散型 | |
治療対象 | 骨・腱・靭帯 | 腱・靭帯・筋肉 (骨への効果は低い) |
除痛効果 | 強い | 中程度 |
治療間隔 | 1~4週間毎(疾患により異なる) | 中程度 |
治療回数 | 2~4回(平均3回) | 4~12回 |
費用 | 自費診療(一部保険適応) ※初・再診料、リハビリテーション料が別途かかります。 |
保険診療 ※初・再診料+リハビリテーション料のみ |
集束型体外衝撃波の費用について
保険診療
難治性足底腱膜炎(治療後6カ月経過しても症状の残存する足底腱膜炎)の治療のみ保険診療が適応になります。初回治療時に下記負担金をお支払い頂きます。
保険診療の場合、2回目以降は再診料+リハビリテーション料のみとなります。
3割負担 15000円 2割負担 10000円 1割負担 5000円
※初・再診料+リハビリテーション料が別途かかります。
自費診療
足底腱膜炎以外の治療は自費診療となります。
5500円(1回につき)
※初・再診料+リハビリテーション料が別途かかります。
※当院では集束型体外衝撃波治療の料金を予約診療料として頂いております。